人的資本
Employee Philosophy Statement
事業環境が複雑に変化するなか、経営戦略を遂行し、当社のパーパスを実現していく推進力となるのが人財です。
当社グループでは、Employee Philosophy Statement「Daiichi Life グループで働く人を考える」を策定し、「一生涯のパートナー」として働く私たちが大切にしてきた想いをグループ各社と共有しています。すべての社員が生き生きと個性を発揮し活躍できる世界の実現、そして企業価値の更なる向上に向け、人財の育成や戦略的な人財配置、多様な人財が最大限に活躍できる組織風土の醸成に取り組んでいます。
Daiichi Lifeグループで働く人を考える
成長は、
自分ひとりで成し遂げるものではありません。
私たちの100年を超える歴史と経験が
教えてくれるように
成長とは、多くの仲間とのつながりの中で
生まれるもの。
Daiichi Lifeグループは、
あなたのパートナーとして
共に成長し、皆で高め合い、互いに成功を支援し
今も、そしてこれからも
すべての人々の幸せを守り、高めます。
あなたがグループのどこにいても、
そしてグループのどこへ行っても
私たちは共に歩み、
皆ですべての社員が生き生きと個性を発揮し
活躍できる世界(World of Opportunities)の
扉を開いていきます。

様々な取組や社員の体験を紹介
グループ人財戦略
グループ人財戦略の最大の目的は、事業戦略と連動し、変革と挑戦を実現するための経営基盤を整備することで、グループとして目指す姿の実現角度を高めることです。当社グループを取り巻く経営環境が急速に変化し、お客さまの価値観が多様化する中で、人財戦略のキーメッセージと6つの柱に基づく施策を着実に推進することで、グループ6万名の社員の多様性を力に変えて、持続的な企業価値の向上を実現していきます。
グループ人財戦略キーメッセージ
多様な人財が可能性を最大限に発揮し、挑戦と変革を実現する
グループ人財戦略の6つの柱
- 1人財獲得・人財育成
優秀な人財を惹きつけ、育成する
- 2主体的なキャリア形成支援
社員が思い描くキャリア形成を後押しする
- 3人事制度・報酬制度
パフォーマンスに応じて、メリハリをもって報いる制度を構築する
- 4適財適所の人財配置
強みと資質を最大限に発揮できる場を提供する
- 5風土・Well-being
やりがいのある職場で、健康に、自分らしく働く
- 6グループHRガバナンス
グループ人財戦略を支えるマネジメント体制を築く
人財戦略を支える人事制度
当社グループが目指す姿の実現に向けては、次世代を担う人財の継続的な発掘と、社員一人ひとりの主体的なキャリア形成の支援が不可欠です。これに加え、公正な評価プロセスを通じて、自分自身の成長および企業価値の向上を実感できる報酬制度等、挑戦を下支えする制度が必要です。当社グループではこのような基本的な考え方に則り、人財戦略のそれぞれの柱が互いに好循環を生み出し、世界中の社員がグループ全体の成長という共通の目標に向かって意欲高く挑戦していくための強固な基盤として、人事制度の更なる充実に向け取り組んでまいります。
国内社員向けキャリア形成支援制度
当社及び国内3生保(第一生命、第一フロンティア生命、第一ネオ生命)を対象として、多様なキャリア志向を支援するために、目的やタイミング、獲得したい経験に応じた複数の制度を提供しています。中でもMyキャリア制度では、グループ内の多様な職務において公募を行っており、公募職務数・応募者数・合格者数はいずれも堅調に推移しています。2024年度には、定期異動(4月1日)向けの公募期間以外でも柔軟に応募可能なポストを拡充したほか、ラインマネジャー(LM)職への公募を導入しました。ラインマネジャーから最大2階級下のポストからも応募を可能とすることで、より早い段階からのマネジメントへの挑戦を後押ししています。
| 定期異動 | LMポスト | 期中異動 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 公募職務数 | 439 | 305 | 75 | 819 |
| 延べ応募者数 | 475 | 63 | 12 | 550 |
| 合格者数 | 172 | 8 | 6 | 186 |
グローバル・ジョブポスティング
グループ内での国・会社を跨いだ公募制度として、2022年度からグローバル・ジョブポスティングを開始しました。国内外のDaiichi Lifeグループ各社に在籍する社員であれば、国や会社の枠を超えて自ら手を挙げ、グローバルなキャリア機会に挑戦できる仕組みです。ポジションはパートタイム・短期・長期、バーチャルから現地赴任まで幅広く、社員一人ひとりのライフスタイルや業務状況に応じた柔軟な働き方が可能です。当社グループだからこそ提供できるこうした機会を通じて、社員一人ひとりが自らの好奇心を原動力に挑戦し、視野を広げ、グループ内のネットワークを広げながら、自身の可能性を引き出していくことを後押ししています。
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| バーチャル | 8 | 3 | 5 | 14 | 4 |
| 現地派遣 | 0 | 1 | 7 | 7 | 2 |
| 合計 | 8 | 4 | 12 | 21 | 6 |
| 累計 | 51 | ||||
- ※2026年1月時点
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| バーチャル | 12 | 7 | 12 | 22 | 12 |
| 現地派遣 | 0 | 15 | 14 | 16 | 6 |
| 合計 | 12 | 22 | 26 | 38 | 18 |
| 累計 | 116 | ||||
- ※2026年1月時点
成長を支援する公正な評価制度
当社及び国内3生保では、個人業績評価、組織業績評価及び360度レビューを実施しています。
さらに、上司と部下の信頼関係の構築を通じて社員の自律的な成長を支援することを目的に、毎月1回以上の1for1(第一生命版1on1)による15分から30分を目安とした継続的な対話の機会を導入することで、目標やその目標に向けた現在地、改善点等の共通認識を持つ機会を設けています。
| 種類 | 頻度 | 内容 |
|---|---|---|
| 個人業績評価 | 年3回 (期始・期中・期末) | 期始に上司・部下で面談を行い、社員一人ひとりが年間を通じて取り組む目標と、具体的な達成水準のすり合わせを行います。目標は、所属する組織の課題を個々の社員の担当業務にブレイクダウンし、これを課題として付与することを通じて設定します。こうしたプロセスを経ることによって、個人目標の達成が組織業績の向上につながり、ひいては会社全体の業績向上につながる仕組みとしています。 期中の面談で期始に設定した目標の遂行状況をフォローし、年度末に通年の達成状況の振り返りを行います。 |
| 組織業績評価 | 年1回 (期末) | 各部組織において中期経営計画に基づく組織目標を複数設定し、年度末にそれぞれの目標の達成度合いを評価しています。上記の通り、所属員の個人目標は組織目標に基づいて設定されており、各所属の総合評価の結果は所属員の賞与に反映する仕組みとしています。 |
| 360度レビュー | 年1回(期中) | マネジメント層を対象に、同僚、部下や業務上接点のある社員等、複数の様々な立場の関係者が一人の従業員を観察する多面調査の仕組みです。複数の観察者による観察結果(=客観的な周囲の認識)と対象者本人の認識におけるギャップを対象者本人が理解し、意識改革や行動・自己変革を促すことを目的としています。 |
全従業員向け株式報酬制度
当社及び国内3生保では、2024年5月より従業員向けの株式報酬制度を導入しました。この制度を通じて、従業員持株会に加入している全従業員を対象に、当社株式の一定数を毎年給付していきます。また、経営幹部層に対しては、業績の達成度合いに応じて上乗せで株式を給付することで、企業価値向上に対して一層のインセンティブを働かせる仕組みとしています。従業員を対象とする株式報酬制度は、従業員目線では企業の業績に対してより直接的な関係を持つことで、日々の業務が自身の利益にもつながることを実感でき、経営参画意識の高揚を通じた生産性の向上や、株価向上を通じた資産形成の観点でもメリットのあるものです。
- ※2025年5月時点
また企業・株主目線では、従業員が株価へのコミットを強める点だけでなく、長期的な株価向上による優秀な人財のリテンション強化等数多くの利点が期待できます。さらに、社員への長期的なインセンティブの視点では、臨時給与額を決定する要素の一つに相対TSR(Total Shareholder Return)を設定しており、直近3年間の相対TSRによって従業員の臨時給与が増減する仕組みも採用しています。2010年度に株式会社化・上場した当社にとって、従業員向け株式報酬は企業・従業員・株主の利害を一致させる制度的基盤であり、上場する当社ならではの制度です。今後、他の国内グループ会社への導入も予定しており、本制度を通じて人的資本投資の拡充を図っていきます。

グループ社員に求める人財像
グループ人財戦略において、社員に求める人財像を「主体的にキャリアをひらく人財」と定義しています。これは、会社主導のキャリア形成ではなく、社員一人ひとりが「なりたい姿」と「その実現に向けたキャリアパス」を自ら描き、主体的にスキルアップに取り組み、自身の成長につなげていく姿を指します。
当社グループでは、社員一人ひとりが目指すキャリアの実現に向けて、幅広い学びの機会を提供し、持続的な成長を力強く支援しています。
キャリア採用
狭義の保険業から保険サービス業への変革を実現するためには、多様かつ高い専門性を有する人財が必要不可欠であり、キャリア採用に力を入れて取り組んでいます。グループ外の知見を取り込むと共に、人財の多様化により更なるイノベーションの実現を目指します。
| 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|
80名 | 149名 |
| 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|
42% | 51% |
次世代経営人財の育成
将来を担う経営人財の持続的な輩出

次世代の経営人財を安定的に輩出することは、持続的な企業価値の向上を支える重要な経営戦略の一つです。経営環境が複雑化し、変化のスピードが加速する中、グループの持続的成長に向けて、人財の発掘・プール形成からアセスメント、育成をプロアクティブに実施し、国内外の双方において次世代の人財輩出サイクルの戦略的な循環を推進しています。
日本国内では、社長を含む経営層で構成される「人財コミッティ」が中心となって、次世代経営人財の育成に取り組んでいます。
経営を担うポテンシャルを有する人財を発掘・可視化し、個性や志向に応じた育成機会を提供することで、グループ経営を担う人財のパイプライン構築を進めています。さらに、社長塾などを通じて経営層が育成施策にも関与し、マネジメント参画意識の早期醸成や、経営人財に求められるスキル・経験・視座の獲得支援にも注力しています。
プール人財に対するアセスメント
国内外の人財プールに該当した社員に対してアセスメントを行い、一人ひとりの個性や将来に向けた伸びしろの可視化に取り組んでいます。マネジメントとしてグループの成長を牽引する人財には、個としての業務遂行力だけでなく、多面的な素養が必要です。例えば、事業環境を踏まえて構想力を発揮し、未来に向けたビジョンを描く力、それを自らの言葉で伝え、周囲を巻き込みながら変革を推進するリーダーシップ、多様なバックグラウンドを持つ仲間と柔軟に連携し、多様性を組織運営に活かす力などが求められます。日本国内におけるアセスメントは様々な年次・タイミングで行っており、将来を見据えた成長ポテンシャルの把握を目的として、若手人財の早期抜擢にも活用しています。客観的な評価に基づいて各人財の現在地点を把握することで、グループ内で重要ポストを担う人財の登用プロセスにおける透明性を高めています。さらに、アセスメント結果をもとに研修などの育成施策を組み合わせることで、候補人財の成長を促し、将来の経営体制の安定性と多様性の確保に向けて取り組んでいます。
国内の取組
日本国内における経営人財の育成
日本国内における次世代経営人財のプール形成にあたっては、役員登用までの想定期間に応じて3つの区分に分類し、約150名に対して様々な育成施策を展開しています。これらの育成施策は、「研修」「異動」「経営層との接点」の3つの視点で構成しています。育成プロセスには経営層も深く関与しており、部長登用を目指す女性社員を対象とした「女性社長塾」では、自らの意思で物事を決定し、実行する力を育むことを目的に、社長との座談会を実施しています。経営視点でのメッセージや経験の共有を通じて、幅広い知見とともに、リーダーとしての自信と意欲を醸成することを狙いとしています。日ごろ役員層との接点が少ない若手社員に対しては、早期から経営の視座を養うことを目的として、所属部署とは異なる部門を担当する役員と、10年後のDaiichi Lifeグループのありたい姿などをテーマに意見交換を行う機会(1for1※)を設けています。また、他業種の社員と共に参加する共同研修の場も設け、異なる価値観や思考に触れる「越境学習」を通じて、ネットワークの拡大と多様な視野の習得にも取り組んでいます。これらに加えて、本人の志向を前提として、経験の多様化を通じた視野の拡大を目的とした異動も実施しています。Daiichi Lifeグループの未来を確実に次世代へ渡していくためにも、経営層自らも深く関与しながら、経営候補人財の育成に力を注いでいます。
- ※第一生命版1on1

海外の取組
グループ経営の未来を担う人財を世界各地で育成
グローバルトップティアを目指す当社グループにとって、各社・各国の視点にとどまらず、グループ全体を俯瞰する視座を備えた人財の育成・確保は極めて重要であるとの考えのもと、海外グループ生保会社に所属し、将来的にグループ全体の成長をけん引する人財として見込まれるグローバルタレントを対象に、様々な育成施策を展開しています。
育成の起点として、各社から選抜された人財に対してオンラインアセスメントを実施しています。受検者の能力、パーソナリティ、モチベーションなどを多角的に評価し、個々人の特性や志向に応じた育成プランを設定したうえで、具体的な育成機会の提供へとつなげています。
具体的な育成施策としては、2018年から継続している「Global Leadership Program(GLP)」に加えて、2025年には「Global Perspectives and Insights Training(GPIT)」「Dai-ichi Group Mentoring Program」「Round tablewith HD Leaders」の導入を開始しました。GPITでは、多文化環境で成果を上げるために必要なスキルや思考、リーダーシップを養成します。Mentoring Programでは、グループ内の経験豊富なリーダーが半年間にわたり、メンティーのスキル向上やキャリア形成を支援し、Roundtableにおいては、第一ライフグループの経営陣との対話を通じて、参加者の視野と成長機会の拡大を図ります。これらの取組を通じて、グループの企業価値向上に資するグローバルな人財基盤の構築を着実に進めていきます。
Global Leadership Program(GLP)

2018年に開始したGlobal Leadership Program(GLP)は、当社グループのグローバルな経営を担う次世代の経営リーダーを育成することを目的としたプログラムです。世界中で事業を展開する当社グループにおいて、各社・各地域の経営人財がグループの理念や戦略、事業環境への理解を深め、リーダーとして必要な視座と実務への応用力を身につけることをねらいとしています。
GLPでは、多様なバックグラウンドを持つ参加者が、国や会社の枠を越えてともに学び、将来の協働に向けたネットワークを構築する機会を提供しています。プログラムは、グループとして次世代経営リーダーに求めるコンピテンシーの強化を目的としたものになっており、不確実性の高い事業環境においても持続的な成長を実現するために必要な能力の強化を図っています。
開始以来の6年間で延べ50名以上を本プログラムに受け入れてきたほか、参加後もネットワーク維持を目的としたイベントを通じて、グループ内の結びつき強化に取り組んでいます。卒業生の中には、株式会社第一ライフグループのCFO、国内グループ会社の社長、海外グループ会社のCEOやCTOなど、各社の中核を担うリーダーが多数誕生しており、GLPは将来のグループ経営基盤を支える施策として着実に成果を挙げています。
グローバル人財育成

グローバルトップティアを目指す当社グループにとって、全社員がグローバルなマインドセットと視座を持つことは不可欠です。また、海外事業に携わる社員には、現地の文化や商習慣を尊重しながら、当社の理念や経営戦略を的確に伝え、信頼関係を築きながら各社の成長支援やガバナンス強化に取り組む力が求められます。すべての社員が、生命保険業への深い理解に加え、語学力や交渉力、多様な価値観への柔軟な対応力を身につけることが、グローバルな保険グループとしての成長の土台になると考えています。当社グループでは、日々の業務を通じて実務理解と専門性を深めることに加え、語学力やグローバルなビジネススキルを培うために、海外派遣型研修を含む様々な育成機会を提供しています。
また、社員のグローバルビジネス実践力を可視化する手段として、「Global Pool Assessment (GPA)」を活用しています。外国人講師との実際のビジネスシーンを想定したミーティング、プレゼンテーション、交渉を通じたアセスメントにより、5段階中3.5以上の評価を得ることを、当社の海外事業を国内外から支え、活躍が期待される社員に求める基準と設定しております。
| 2024年度末 | 2025年度末 |
|---|---|
205名 | 281名 |
DX人財育成
当社グループでは、テクノロジーを差別化の重要な要素と位置づけ、グループ全体を先導する高度なDX人財の育成・獲得と、社員一人ひとりのデジタルリテラシー向上による組織的な土壌形成を推進しています。2024年度から6つのフェーズで構成されるDX人財育成プログラムを展開しており、これまでに8,000名超が受講し、約2,500名がPhase2に認定されました。Phase2は「デジタル活用層」として、所定の研修受講と国家資格であるITパスポート等の取得を要件とするもので、グループのDX裾野拡大を図る指標として重視しています。また、グループのDX推進を担うエキスパート層であるPhase3では、選抜制により2024年度に100名を対象に育成を実施しました。DX戦略の多くはプロジェクトベースで進行するため、Phase3では実務を通じてプロジェクトを主体的に推進・管理する力を育成することを目的に、デザイン思考やプロジェクトマネジメントに重点を置いたカリキュラムを構成しています。

資格取得支援制度
当社及び国内生保各社では、グループ全従業員の資格取得を支援するために、生命保険業に必要な各種資格試験について、受験料や教材費用の補助を行っています。
また、グローバルな事業展開を担う人財の育成に向けて、大学・大学院への社費留学も実施しているほか、会社指定の資格取得に対して、最大10万円の奨励金を支給し、社員の主体的な学びを支援しています。
| 負担割合 | 2024年度 | |
|---|---|---|
| アクチュアリー | 全額会社負担 | 30 |
| 一般課程試験 | 5,285 | |
| 専門課程試験 | 受験料及び教材費の25%を会社負担 (職掌及び合否によっては全額負担) | 5,431 |
| 外貨建保険販売資格 | 6,152 |
- ※アクチュアリー試験は内勤職が対象
- ※一般課程試験、専門課程試験、外貨建保険販売資格は内勤職・営業職が対象
生涯設計デザイナーの育成
第一生命保険株式会社では、「一生涯のパートナー」として末永くお客さまに寄り添い続けることができる生涯設計デザイナーの育成に取り組んでいます。
お客さまの価値観やニーズが多様化・高度化していくなかにおいて、お客さまのQOL向上に寄与し、お客さま体験価値(CX)を高いレベルで創出・体現できる生涯設計デザイナーを育成することが、この先より一層求められるものと考えています。このような認識に基づき、2022年度より、生涯設計デザイナーに係る採用選考・教育体制・給与制度等を抜本的に改定しました。安定的な給与制度を導入したうえで、生涯設計デザイナーとしての資質を見極めるべく従来以上に厳選した採用選考を行うとともに、初期教育期間を1年間へと大幅延長し、初期教育を専門に行う機関であるキャリアカレッジを通じて営業に必要なスキル・リテラシーを集中的に学べる教育体制を構築しました。キャリアカレッジ卒業後も、資産形成や金融リテラシー等の教育を継続的に行う体制を通じて、「一生涯のパートナー」を体現できる生涯設計デザイナーを育成しています。
資産形成・承継・相続アドバイザーの育成
第一生命保険株式会社では、2023年度より「資産形成・承継・相続アドバイザー」を新設しました。アドバイザーは、保障と資産形成・承継の双方を踏まえた総合的なコンサルティングを提供することで、お客さまの多様化・高度化するニーズに対応することを目的としています。アドバイザーの活動領域は多岐にわたり、資産形成商品の提案による付加価値の高いコンサルティングの推進、生涯設計デザイナーへの金融リテラシー教育の実施、企業・自治体との連携、当社主催セミナーの企画・講師対応を通じた新たなお客さま接点の創出など、専門性を活かした幅広い取組を展開しています。アドバイザー認定にあたっては投資信託の販売資格取得などに加え、約1か月の研修修了が必要です。集中特化の実践的なトレーニングを通じて、お客さまのライフプランを包括的に支援する専門人財の育成を進めています。
健康経営で目指す姿
Daiichi Lifeグループは、経営戦略の実現を支える基盤として健康経営を推進しています。社員の健康と働きがいを高めることで、組織の活力と生産性を向上させ、より質の高いサービス提供を通じて、お客さまや地域社会のWell-being向上へとつなげていきます。

健康経営宣言
当社グループでは、2011年に「第一生命グループ健康宣言」、2013年に「健康増進基本方針」を定めることで、健康経営の推進を社内外に明示してきました。
2024年に刷新された「グループ行動規範」「Daiichi Lifeグループ健康経営宣言」をもとに、これからも一人ひとりの健康とWell-beingに貢献してまいります。
Daiichi Lifeグループ健康経営宣言
当社グループは、健康経営の実践を通じて、
一人ひとりの健康とWell-beingに
貢献していきます
- 社員一人ひとりが、安心・安全かつ働きがいをもって活躍できるよう心身の健康増進に取り組みます
- お客さま、地域・社会の皆さまの健康増進に寄与することで、持続可能な社会の実現を目指します
グループCEO
健康増進基本方針
第一生命は、「社会からの信頼確保」という経営基本方針に基づき、社会保障制度を補完する生命保険会社として、国民健康の増進を図ることを通じて、わが国の社会保障制度の持続可能性を高めることが当社の社会的責任であり、企業価値の向上にも資するものと捉え、地域の皆さまの健康増進に寄与する経営を行うとともに、従業員の心と身体の健康増進を図ります。
労働安全衛生
労働安全衛生の取組方針
第一ライフグループは、労働安全衛生の責任者である人事役員担当承認のもとで定める「安全衛生管理規程」を社員および組織に適用させることにより、労働安全衛生法をはじめとする関連法令を遵守しています。また、安全衛生活動を通じてWell-beingな職場環境維持を目指しています。産業医、衛生管理者、労働者の代表が参加する衛生委員会を定期的に実施し、安全衛生・心の健康づくりに関する年間計画に基づき、各事業所の健康課題や労働災害等の労働安全衛生に関する目標値の設定および優先順位付けをするとともに、パフォーマンスの把握や目標達成に向けた取組みを推進しています。また、内部監査部門、リスク管理部門等と連携し、勤務管理ルール(適切な労働時間、休暇取得等)が遵守されるとともに、衛生委員会が適切に開催されるよう、内部統制セルフ・アセスメント(CSA)を実施し、確実な取組みを検証しております。
推進体制
G-CHROのもと、人事ユニット内の健康経営推進担当者を中心に、社内・グループ各社、健保組合、労働者代表等と協働し、PDCAを回しながら、健康課題に基づく各種施策の推進等を通じて、取組レベルの向上を図っています。また、各事業所には、勤務管理責任者、衛生管理者等の労働安全衛生活動・健康増進取組を推進する担当者を設置しており、産業医、保健師、健康増進グループ事務局と連携しながら取組みを実施しています。
健康課題・施策・推進状況等については、G-CHRO、各種委員会、健康保険組合会、衛生委員会、労働者代表等に定期的に連携または協議することで、PDCAサイクルを回し、健康経営への取組み、労働安全衛生のレベルの向上を推進しています。Group Chief Sustainability Officerが委員長を務める「グループサステナビリティ推進委員会」にて健康経営の取組を報告し、PDCAを回しています。
なお、健康増進グループメンバーは、労働衛生コンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー等の資格取得を通じて、専門性の向上を図っています。

目指す姿と健康施策とのつながり
Daiichi Lifeグループでは、社員Well-beingの実現を目指し、「社員一人ひとりが健康で、誇りとやりがいを持ち、仲間とともに自分らしく活躍できる」ことを目指しています。
健康経営の成果を測るKGIに「プレゼンティーイズムの改善」および「エンゲージメントの向上」を定め、これらの達成に向けて、健康経営戦略マップを基に、具体的な施策を展開しています。
また、労働安全衛生マネジメントシステムの考え方の下、健康・安全に働くことができる環境を確保・維持・改善する施策にも取り組んでいます。これら施策の実効性を高めるために、PDCAサイクルを回し、施策の効果を含めて定期的な見直しを行い、社員と組織の健康度や労働安全衛生レベルの向上を推進しています。
また、災害、事故、疾病、パンデミック等労働安全衛生に関するリスクの特定やリスク評価を定期的に行っています。この過程で把握した重要なリスクに対して優先的に対策を講じ、G-CHROや関係委員会等と連携または協議するなど、健康施策のPDCAサイクルを回し、社員に対して事故防止の研修や情報提供を定期的に実施するなど、再発防止に努めています。
【健康経営戦略マップ】

重点取組
生活習慣病予防とメンタルヘルス対策の2つを柱とした健康維持・増進施策を通じた重症化予防、女性の健康、両立支援策に取り組み、「健康経営」を推進しています。二次健康診断受診促進等の個人に向けた取組みの継続に加え、健康イベント等を通じた組織の取組みを一層活発化しています。個人の取組みと組織の取組みの相乗効果もあり、生活習慣病の重症化数の減少、エンゲージメント改善等にもつながっています。健康寿命を延伸し、平均寿命との差を縮小するという社会課題の解決を担う社員の健康増進を継続・強化することで、一人ひとりのWell-beingと健全な社会への貢献に挑戦していきます。
具体的な取組
健康診断・保健指導
定期健康診断後の再検査受診勧奨と事後措置保健指導の徹底、健康保険組合が実施する特定保健指導を会社として全面的にバックアップすることで、生活習慣病の早期対応、重症化予防に取り組んでいます。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 健康診断受診率(一次) | 99.6% | 99.8% | 99.9% | 99.9% | 99.9% | 100.0% | |
| 健康診断受診率(二次) | 81.3% | 85.7% | 87.8% | 87.4% | 87.3% | 100.0% | |
| 事後措置保健指導実施率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | |
| 特定保健指導完了率 (一般被保のみ) | 90.1% | 93.1% | 91.1% | 92.4% | 現在実施中 | 90.0% | |
| 適正体重維持者割合※1 | 男性 | 67.0% | 67.6% | 67.4% | 67.2% | 66.4% | 72.0% |
| 女性 | 73.5% | 74.0% | 73.9% | 73.5% | 72.9% | 81.0% | |
| 睡眠充足率※2 | 男性 | 87.3% | 85.6% | 86.1% | 84.6% | 82.6% | 75%以上 |
| 女性 | 78.8% | 74.9% | 75.0% | 74.3% | 72.2% | 75%以上 | |
| リスク飲酒者割合※3 | 男性 | 13.4% | 12.7% | 14.2% | 13.2% | 13.2% | 13.6% |
| 女性 | 17.4% | 16.9% | 17.9% | 17.9% | 17.7% | 16.9% | |
| 血圧リスク者割合※4 | 0.5% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.0% | |
| 糖尿リスク者割合※5 | 0.9% | 0.9% | 0.9% | 0.9% | 0.9% | 0.0% | |
| 脂質リスク者割合※6 | 6.3% | 5.8% | 5.2% | 4.9% | 4.6% | - | |
- ※1BMI25未満の社員の割合
- ※2睡眠で休養が十分とれている「1.十分とれている」「2.まあまあとれている」と回答した社員の割合
- ※31日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性20g以上の社員の割合
- ※4収縮時血圧180mmHg以上 / 拡張期血圧110mmHg以上
- ※5HbA1c8%以上
- ※6脂質で「要受診・精検」と判定された社員の割合
がん検診

各種がん検診の受診率向上にも力を入れており、検診費用の全額補助をおこなっています。特に、女性社員が約9割を占めることから、乳がん検診については、マンモバスを全国約320ヶ所に走らせるなど受診しやすい環境づくりにも取り組んでいます(2024年度マンモバス委託費用184百万円)。また、子宮頸がんについては、受診率向上のため、専門職が中心となって、HPVワクチンや最新情報に関する動画を配信するなど、働きかけを強化しています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 胃がん | 47.0% | 46.7% | 46.5% | 45.5% | 2026.9月 公開予定 | 60.0% |
| 大腸がん | 79.9% | 80.3% | 81.0% | 81.5% | 2026.9月 公開予定 | 80.0% |
| 乳がん | 71.7% | 72.3% | 72.2% | 72.8% | 2026.9月 公開予定 | 80.0% |
| 子宮頸がん | 33.1% | 34.9% | 36.5% | 38.4% | 2026.9月 公開予定 | 60.0% |
ヘルスリテラシー
こころとからだの健康
毎年、全社員を対象としたセルフケア研修、管理職層を対象としたラインケア研修を実施し、実施後には理解度を確認するテストをおこなっています。
グループ会社の保健師による、病気の予防や生活習慣、栄養の知識やエクササイズ、マインドフルネス等をテーマとした健康セミナーを開催しています。また、社員の約8割が登録している健康アプリ「QOLism(キュオリズム)」では運動をテーマにしたオンラインセミナーや動画配信、食事・睡眠・ストレス等に関する情報提供をおこなっています。
また、包括提携先である国立精神・神経医療研究センター理事長によるマネジメント層・社員向けセミナーをそれぞれ開催し、よりよい職場環境づくりに向けた未然防止策・疾病に関する正しい理解促進に取り組みました。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| セルフケア研修受講率※1 | 96.3% | 95.1% | 98.0% | 98.1% | 98.1% | 100.0% |
| ラインケア研修受講率※2 | 95.8% | 95.2% | 93.6% | 95.5% | 96.5% | 100.0% |
- ※1内容:家庭や治療との両立、健康的な生活習慣、ストレス対処、女性の健康等
- ※2内容:メンタルヘルス・ラインケア、両立支援、女性の健康、部下のセルフケア
健康と仕事の両立
Daiichi Lifeグループは女性社員の割合が高いことから、女性の健康も重要な健康課題のひとつと捉えており、女性特有の健康課題や治療に対する理解を深め、本人・周囲のリテラシーを向上させることで、社員が自分らしいキャリアを構築できるよう、各種セミナーを実施しています。
- 2021-2023年度実施テーマ
- 女性のがん
- 子宮の病気
- 月経前症候群
- 月経困難症
- 男女の更年期
- 不妊治療・卵子凍結
- 男性更年期
他企業との合同セミナー

2022年度は、男女共通の症状が多い更年期障害を切り口に、外部専門家と経営層によるパネルディスカッションを織り交ぜたセミナーを他企業と共催し、性別・年齢を超えた幅広い社員が参加しました。
Daiichi Life Group WOMAN'sデー
国内向けのイベントとして、国際女性デーおよび女性の健康週間にあわせて、「Daiichi Life Group WOMAN's デー」を2023年度から開催し、G-CEOが多様な人財の活躍の重要性についてメッセージを発信しています。
運動・食生活に対する取組

2016年度から、社員一人ひとりの健康増進取組に対してインセンティブを付与する「ヘルスケアポイント制度」を導入しており、2021年10月にグループ会社が開発した新しい健康増進アプリ「QOLism」に移行し、全社チーム対抗戦等のウォーキングイベントの開催や、食事記録、腹囲計測、運動といった様々なコンテンツにより社員の健康増進を後押しています。利用者アンケートではアプリの活用により行動変容につながったとの回答が運動で89%、食事で71%を占めています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘルスケアポイント登録率 | 76.7% | 73.9% | 79.4% | 80.6% | 79.9% | 80.0% | |
| 運動習慣者割合※1 | 男性 | 54.5% | 53.6% | 55.0% | 54.4% | 38.2%※1 | 50.0%以上 |
| 女性 | 38.1% | 36.0% | 36.2% | 34.9% | 19.0%※1 | 40.0% | |
- ※130分・週2回以上の運動を1年以上継続している社員の割合(2023年度以前は1か月以上継続している社員の割合)
禁煙支援

毎月2のつく日(2日・12日・22日)を「禁煙の日」と制定し、禁煙の重要性を呼びかけるポスターの掲示など、禁煙の啓発活動を積極的に行っています。また、アプリを使った禁煙支援プログラムの提供や禁煙外来費用の自己負担額を全額補助するなど、禁煙を希望する社員への支援を進めています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 喫煙率 | 男性 | 27.7% | 27.9% | 27.3% | 27.7% | 27.7% | 23.0% |
| 女性 | 23.7% | 22.8% | 22.2% | 21.9% | 21.7% | 20.0% | |
メンタルヘルスおよびエンゲージメント向上
すべての社員のWell-being実現を目指し、「メンタルヘルス対策」は重点取組のうちの一つと位置付けており、各種取組を推進することはエンゲージメント向上にもつながると考えています。
- ※エンゲージメントスコアの詳細は「健康経営の最終的な評価指標」を参照
国内事例
毎年実施しているストレスチェックの結果、高ストレス者に対し、医師による面談や保健師による相談を実施するとともに、職場単位の分析結果を所属長に連携しています。また、社員へのストレスに関する意識づけやセルフケアを促す取組みを通じ、早期発見・早期対応による悪化・再発防止に努めています。また、上司と部下の定期的な「1for1※1」による職場内のコミュニケーションの向上を図っており、上司に対してはマネジメント力強化取組みのひとつとして1for1トレーニングを実施しています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ストレスチェック受検率 | 84.5% | 83.8% | 81.2% | 86.3% | 90.3% | 90.0% |
| 高ストレス者割合 | 11.1% | 13.5% | 14.9% | 14.7% | 15.6% | 10.0% |
また、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)が提供する「KOKOROBO(ココロボ)®」(スマホやパソコンを使ったオンラインによるメンタルヘルスケアシステム)を社内に周知し、メンタル不調の予防と不調のある方への早期手当のための対策にも取り組んでいます。
なお、当社はメンタルヘルスに関する課題解決により一層貢献すべく、NCNPとの協働プロジェクト「『全世代対応型遠隔メンタルヘルスケアシステム(KOKOROBO-J)』によるメンタルヘルスプラットフォームの開発と全国実装拠点」に参画しています※2。
加えて、従業員のエンゲージメント向上の一環として、各種福利厚生を提供しています。
代表的な事例として2024年に当社グループに加わったベネフィット・ワン社の提供する「ベネフィット・ステーション」があります。
これは会員制の割引サービスで、福利厚生として生涯設計デザイナーを含む全従業員※3を対象に導入しています。

- ※1第一生命版「1on1ミーティング」の名称
- ※2全世代対応型遠隔メンタルヘルスケアシステム(KOKOROBO-J)の活動はこちらから新規ウィンドウを開きます
- ※3第一生命と雇用契約を締結している者が対象であり、非常勤嘱託等は除く
海外代表事例
Protective Life Corporation(PLC)では、オフィス内のアメニティをはじめWell-beingを支援する包括的な福利厚生を提供し、2022年には、新たなプロバイダーとともに、より包括的な従業員アシスタント・プログラム(Employee Assistant Program, EAP)を導入し、従業員が専門的な支援を受けられる機会を拡大しました。EAPでは、対面でのカウンセリングからオンライン・セラピーまで、社員とその家族の心の健康増進に役立つ様々な施策を実施しています。また、EAPプロバイダーが提供する、同業他社のエンゲージメント調査結果の情報を活用することで、社員の公私両面での成長をサポートすることも行っています。2022年には、社員の8%以上がこのプログラムを利用しており、これは同規模の同業他社の一般的な利用率の2倍に相当します。
長時間労働対策
当社では、所定労働時間を7時間 / 日とし、それを超える労働時間については割増賃金の対象として確実に支払いを行っており、法を上回る対応をしています。また、社員の勤務時間についてはPCのログに基づく管理を行うとともに、法定基準よりも厳格な労働時間管理基準を社内で設定し、過重労働の撲滅に取り組んでいます。総労働時間の縮減に向けた具体的な取組については、働きやすい職場づくりの「柔軟な働き方の推進」の箇所をご参照ください。
管理職を含めて一定の時間を超えて勤務している社員に対しては、産業医との面接で健康状態全般を確認するとともに、必要に応じて所属部門長と人事部が連携するとともに、部門担当役員とも連携することを通じて、労働環境の改善に向けて努めています。あわせて、内部監査部門とも連携して、定期的なモニタリング等を通じて、適正な勤務管理を実施しています。モニタリングの状況や適正な勤務取組みについては、G-CHROにも定期的にレポーティングし、適切な労働時間管理を促進しています。
感染症対策
パンデミック等による緊急事態に備え、毎年社内にて感染症研修を実施するとともに、関連規程・基準書および行動計画、備蓄品等を整備し、定期的に見直しを行っています。また、感染症法に基づき、結核、麻疹、風疹などの感染症が発生した場合の対応の基準を社内通達で発信し、適時・適切な報告が事務局になされることで感染拡大防止・安定的な事業継続に努めております。
パンデミックが発生した際には経営層や経営企画および人事部門、産業保健スタッフ等で構成される感染症対策本部を立ち上げて機動的に協議し、BCP(事業継続計画)に基づき各対応を実施しました。
労働災害対策
当社における労働災害は、通勤途上・外出中における駅の階段や道路でのつまずきや転倒などが主なもので、重大災害は起きていません。
また、労働監督基準署等の関係機関からの重大な法令違反にかかる指摘は受けていません。
産業医や衛生管理者による定期的な事業所での職場巡視により、安全確保・リスク除去のための措置を適時講じているほか、労働災害発生状況を分析した結果から定期的にリスク要因を特定し、全社員に対する再発防止教育を実施しています。近年では、テレワークが増加していることも踏まえ、テレワークの際の労働環境の指導等も教育機会の中に含むようにしています。これらについて、衛生委員会での調査・審議により労働災害の未然防止策を図っています。
さらに、的確かつ詳細に事故状況・本人の治療状況等を把握するともに、事故内容に即した適切な処置を指示し、担当部門あてに速やかに報告することを社規に定めています。会社は、報告内容を踏まえて、被災者本人に対するヒアリングや調査により原因を特定し、労基署あてに所定の報告を行っています。
災害に関しては、取締役会決裁により制定された「防災および災害対応規程」に基づき、大規模災害リスク管理委員会から訓練計画や課題・取組状況等を経営会議に上程しているほか、定期的に災害の備えに関する研修を実施するとともに、「エマージェンシーコール(EMC)」システムを使用し、台風や大雪などが予想される場合には、社員に対して自宅待機や早めの帰宅の呼びかけ、発災後は社員およびその家族の安否確認など、労働災害・事故の未然防止・安全確保に努めています。
また、社員や来訪者の突然の心停止等の発生に備え、各事業所にAEDを設置し、設置時に社員向けに使用方法の講習会の実施や、使用方法を常時情報提供しています。

| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 通勤災害件数(休務有件数) | 201(53) | 258(55) | 271(67) | 242(62) | 262(57) |
| 業務災害件数(休務有件数) | 568(104) | 755(141) | 663(126) | 734(121) | 644(113) |
相談窓口の設置
社員が気軽に相談できるよう、社内・社外の専門家への健康相談窓口を設置し、周知を図っています。
グループ内には外科、精神科等の専門を有する産業医、日本産業衛生学会産業保健看護専門家制度に登録している保健師等の専門家を配置しており、また、社外窓口に関しても、医師・ヘルスカウンセラー(保健師・看護師・ケアマネージャーなど)・心理カウンセラーなどが対応できる体制としております。
社外窓口に関しては、健康・医療・介護・育児・メンタルヘルスなどいつでも必要な時に専門家にきくことができる電話窓口を設置しているほか、現役の産婦人科医・小児科医・助産師からの専門の経験・知識に基づいた回答・助言を得ることができる女性の健康に特化したウェブ相談窓口を設置しています(男性がパートナーについて相談することも可能)。いずれの窓口も相談料無料・24時間・年中無休としています。
さらに、家族のWell-beingは社員のWell-beingにもつながるという考えのもと、上記社外の相談窓口については、社員だけでなく、家族も利用可能としています。
治療と仕事の両立
企業における「治療と仕事の両立に向けた取り組み」は、働く人の健康確保に加え、安心感やモチベーションの向上・ワークライフバランスの実現につながるとの考えのもと、仕事を続けながら安心して病気の治療を行えるような体制づくり・保障の整備や、早期発見のための取組みを積極的に展開しています。また、治療と仕事の両立がスムーズに実施できるよう産業医等の専門家による復職支援・健康相談等を行っています。
直近では、がんの経験者有志の発案により、ピアサポート活動に取り組んでいます。社員同士(希望者)が、疾病や治療によるそれぞれの体験や様々な想いを共有し、いたわりあい、はげましあい、情報交換をすることで、治療や仕事などへの「やりがい」につなげる集いの場となっています。
実績
健康経営の最終的な評価指標
Daiichi Life グループでは、「エンゲージメント」、「プレゼンティーイズム」をKGIとしています。また、「アブセンティーイズム」についても重視しています。2024年度はエンゲージメント向上をはじめ、各指標改善に向けた取組みも活発におこなわれ、目標達成に向けて、スコアの改善につながっています。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2026年度目標 | |
|---|---|---|---|---|
| エンゲージメント※1 | 64 | 65 | 66.3 | 67 |
| プレゼンティーイズム※2 | 24.0% | 23.4% | 23.3% | 20.0%未満 |
| アブセンティーイズム※3 | 2.5 | 2.2 | 2.2 | - |
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 欠勤率※4 | 0.87 | 1.22 | 1.25 | 1.23 | 1.29 |
- ※1Wevox調査 総合ポイント(10~100点)
測定人数(回答率)…2022年 52,906人(回答率68%)/2023年 50,974人(回答率70%)/2024年 51,518人(回答率75%) *グループ全体(当該年度最終調査月)長期休務者を含む。 - ※2従業員アンケート SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)
測定人数(回答率)…45,604人(回答率90.4%) *長期休務者を除く。 - ※3従業員アンケート 「過去1年間に自分の病気で何日休みましたか」
測定人数(回答率)…45,604人(回答率90.4%) *長期休務者を除く。 - ※4何らかの就労不能の理由により勤務していない日数/延べ勤務日数
他社との協働
業務委託にあたっての健康経営・労働安全衛生取組の推奨と確認
業務委託にあたっては、委託先企業にも当社同様の取組みを推進する観点から、従業員の心身の健康増進、過重労働対策等をはじめとする労働安全衛生に向けての取組について推奨するとともに、「サステナビリティアセスメントシート」を提出いただくこととしています。
がん対策推進企業アクション
厚生労働省の委託事業である「がん対策推進企業アクション」にアドバイザリーボードとして参画するとともに、先進取組企業(コンソ40)の両立支援分科会にも所属し、メンバー企業とともに、企業におけるがん対策の推進に力を入れています。
Kenko企業会
社員の健康増進に積極的に取り組む企業で設立した「Kenko企業会」に理事企業として会の運営に携わるとともに、データヘルス分科会に所属し、メンバー企業との情報交換を通じ、健康保険組合とのコラボヘルス、ならびに健康経営取組の更なるレベルアップを図る活動もおこなっています。
外部からの評価・表彰





これまでの取組が評価され、2013年に厚生労働省主催の「第2回 健康寿命をのばそう!アワード※1」において、厚生労働省健康局長 優良賞を受賞しました。また、2015年、2024年、2025年に経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄※2」に、2017年~2025年に「健康経営優良法人(大規模法人ホワイト500)※3」に9年連続で選定されました。また、スポーツ庁より「スポーツエールカンパニー※4」にも2017年以降連続で認定され、2025年はシルバーに認定されました。他にも、厚生労働省が推進する「がん対策推進企業アクション」によるがん対策推進優良企業表彰制度において、「令和5年度がん対策推進優良企業」に選ばれました。
- ※1「健康寿命をのばそう!アワード」とは、Smart Life Project 新規ウィンドウで開きますが掲げる4つのテーマ「適度な運動」・「適切な食生活」・「禁煙」・「健診・検診の受診」について、生活習慣病予防の啓発や健康増進のための優れた取組みを行っている企業・団体・自治体などを表彰するものです。
- ※2「健康経営銘柄」とは経済産業省と東京証券取引所が共同で、従業員らの健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定したものです。「健康経営」は、従業員の活力向上や生産性向上などの組織活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されています。
- ※3「大規模法人ホワイト500」とは経済産業省が定める「健康経営優良法人」の認定企業の一部のことで、大規模法人部門の上位500法人だけが認定されるものです。
- ※4「スポーツエールカンパニー」とはスポーツ庁が、従業員の健康増進の為にスポーツ活動に対する支援や促進に向けた取組みをする企業を応援するために創設した認定制度です。
地域・社会への貢献
お客さま向けセミナー(全国) 自治体・ナショナルセンターとの協働
国内6ナショナルセンター(国立高度専門医療研究センター)すべてと連携し、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)や糖尿病、肝炎、感染症をはじめ、妊娠・出産・子育てに関する成育医療、認知症などの長寿医療まで、幅広い世代向けにツールやセミナー等を通じて、健康・医療情報をお届けしています。また、全国の自治体と協働で、地域が抱えるさまざまな課題を解決するため、健康増進や高齢者見守り、子育て支援など多岐にわたる分野で、県や市町村単位での協定締結を推進し、連携を図っています。2025年3月末現在、44都道府県、430を超える市区町村とも「包括連携協定」を締結し、全国各地域の社会課題解決に貢献しています。
健康増進活動と寄附
健康増進アプリQOLismを活用し、社員が取り組む健康増進活動によって貯まるヘルスケアポイントを日本赤十字社に寄附する取組みも行っています。
全国市民ランナー応援プロジェクト「Run with You」
エリアを代表するマラソン大会への協賛をはじめ、健康について考える機会や皆と一緒に走ることの楽しさを実感する機会等の提供を通じて、全国の市民ランナーと関係する皆さまの豊かで健康な人生を送ることができるという「well-being」の実現を応援しています。
エンゲージメントの向上に向けて
当社及び国内3生保では、社員一人ひとりが主体的に組織や業務に貢献し、個性を発揮して生き生きと働ける職場環境の実現を目指し、2021年度よりエンゲージメント調査を導入しています。エンゲージメントは、経営における重要指標の一つと位置づけており、取締役の業績連動報酬におけるサステナビリティ指標にも組み込んでいます。
本社部門で働く社員や、全国各地で活動する生涯設計デザイナー、海外駐在員など、多様な職場環境・働き方の社員がグループ内に共存する中で、エンゲージメント総合スコアが調査開始以来4年連続で上昇していることは、それぞれの職場の状況に応じてきめ細かく対応を図ってきた成果と捉えています。
これまで当社グループでは、人的資本投資の拡充に加え、企業理念刷新を契機としたトップメッセージの発信など、理念浸透に向けた施策を継続的に実施してきました。また、社員の声を経営に反映するために「社員ウェルビーイング向上委員会」を設置し、理念浸透や業務量の適正化、組織間のコミュニケーション強化といった課題に、現場の声をもとに取り組んでいます。引き続き、エンゲージメントスコアをより良い職場づくりに向けた羅針盤として活用し、社員が誇りと意欲を持って働ける職場環境の実現に取り組んでいきます。
エンゲージメント調査結果(年度別)
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 総合 | 当社 | 63 | 64 | 65 | 66.3 |
| ベンチマーク※1 | 67 | 66 | 66 | 66.9 | |
| 職務 | 当社 | 61 | 62 | 64 | 64.8 |
| ベンチマーク※1 | 69 | 68 | 68 | 68.4 | |
| 自己成長 | 当社 | 60 | 61 | 63 | 63.7 |
| ベンチマーク※1 | 64 | 63 | 63 | 62.8 | |
| 健康 | 当社 | 57 | 59 | 60 | 60.7 |
| ベンチマーク※1 | 61 | 60 | 59 | 60.4 | |
| 支援 | 当社 | 67 | 68 | 69 | 69.8 |
| ベンチマーク※1 | 70 | 70 | 69 | 70.2 | |
| 人間関係 | 当社 | 70 | 71 | 71 | 71.9 |
| ベンチマーク※1 | 73 | 72 | 72 | 72.4 | |
| 承認 | 当社 | 64 | 65 | 66 | 67.1 |
| ベンチマーク※1 | 66 | 65 | 65 | 65.2 | |
| 理念戦略 | 当社 | 61 | 61 | 62 | 63.7 |
| ベンチマーク※1 | 66 | 65 | 65 | 65.7 | |
| 組織風土 | 当社 | 62 | 63 | 64 | 65.7 |
| ベンチマーク※1 | 66 | 65 | 65 | 65.7 | |
| 環境 | 当社 | 61 | 62 | 63 | 63.9 |
| ベンチマーク※1 | 63 | 64 | 64 | 65.1 |
- ※1ベンチマーク: 従業員数1万人以上の国内金融機関の平均スコア
- ※調査実施年月:各年度の最終調査月2月(2021年度のみ1月)
エンゲージメント向上に向けた取組
エンゲージメント調査にて集めた“社員の声”(職場をより良くするための意見)をもとに、次の3つの観点から各種取組を行っています。
社員の声に対しては社長よりフィードバックを実施する等、声に応える取組も行っています。
- 「理念・行動規範の周知と共感の促進」に向けた取組
- 全社共通基盤を活用した動画等による経営メッセージの発信
- タウンホールミーティングを通じた社長・役員・組織長と社員の意見交換
- パーパス体現に向けた自分ごと化のための組織別ワーク
- 「生産性向上」に向けた取組
- 全社員共通で「生産性向上目標」を人事目標として設定
- 本社部門横断による社内通達・アンケート・調査等の回数・時期・内容の見直し
- ペーパーレス化(帳票電子化等)
- 支社から本社への報告業務の削減
- 「組織を越えたコミュニケーションの活性化」に向けた取組
- 支社・本社間の相互交流(訪問・ディスカッション等の直接交流)
- 本社・支社間の相互理解に向けた支社開催会議等への本社各部の参画
- 各種座談会等の開催(キャリア採用者、新任支社幹部のフォロー等)
- 社内副業等の社内職務公募制度の充実
- 日比谷・豊洲本社のリノベーション等を活用したコミュニケーション活性化イベントの開催
家族にオフィスの雰囲気や働く姿を見てもらい、会社や仕事、そして共に働く仲間への理解を深めてもらうことを目的とした、毎年恒例の職場参観イベントです。社員同士はもちろん、職場のメンバーと家族との交流を通じて、相互理解の促進や社員・家族のWell-beingの醸成、さらには組織間のコミュニケーション活性化にも繋がっています。


柔軟な働き方の推進

すべての社員が自らの能力を最大限に発揮し、生き生きと働き続けられる職場環境づくりを進めています。当社および国内3生保では、労働時間の縮減や休暇取得・早帰りの推進、テレワークやフレックスタイム制度の活用、オフィスカジュアルの導入など、さまざまな取組を実施しています。社員一人ひとりの多様なライフスタイルや価値観に寄り添いながら、Well-beingと生産性の向上を目指しています。オフィス環境の整備にも力を入れており、2023年度には本社オフィスのリノベーションを実施しました。
総労働時間の縮減
- 終業時刻目標(ボトムライン目標)の設定
- 週1回の早帰り日「ワークスマートデー」の取得
- 月1回以上の「ブルースカイデー」(10時始業又は15時終業)の取得
- PC自動シャットダウン(20時)
- 勤務時間インターバル制度の導入(11時間)
休暇取得の推進
- 年次有給休暇7割以上の取得
- 「スマート休暇」として平均で毎月1日以上の有給取得(年5日の年次有給休暇の確実な取得)
- コネクトホリデー(連休や土日と合わせた有給)取得
- QOL向上休暇(家族の介護・看護、中学生以上の子どもの学校行事への出席、不妊治療・更年期症状治療のための通院、ボランティア、人間ドックの受診等、QOL向上・健康増進のための休暇)
- 時間単位の有給取得
- WLM(ワーク・ライフ・マネジメント)指標を設定し、各所属の労働時間・有給取得率・テレワーク活用率等を可視化
- エフ休暇(生理に関する体調不良のための休暇。月2日まで有給)
多様な働き方の推進
- テレワークの活用
- フレックスタイム・時差出勤の活用
- オフィスカジュアルの導入
- 社外副業の認可
- Myキャリア準備休職(柔軟なキャリア開発を可能とする施策として、最長で3年間休職が可能。復職を前提として、中長期で不妊治療に専念する等の真にやむを得ない家庭の事情等も対象)
- ※当社では年次有給休暇をはじめとする有給休暇について、取得日も所定労働時間を勤務したものとして換算し、賃金の支払いを行っています。
- ※法令で義務付けられている年5日の休暇取得について、全社員の取得状況を年間を通じて管理し、必要に応じて社員へ個別にアラートを出すことで、確実な取得を担保しています。
フルリモート勤務

2022年4月より「フルリモート勤務」を導入しています。転居を伴わない地域限定型社員のうち、東京や大阪などの本社まで90分以内で通うことが難しい社員が、全国各地から週5日フルリモート勤務で本社業務を担うことが可能となりました。また、育児などで短時間勤務を選択していた社員は、フルリモート勤務によって通勤時間が削減されるため、フルタイムで働く選択肢を持つことができます。居住地や時間に捉われない柔軟な働き方が、多様なキャリア形成を後押ししています。
ライフイベントと仕事の両立支援
キャリア形成の過程では、妊娠・出産・育児・介護・治療など様々なライフイベントが訪れます。当社および国内3生保では、社員がこれらのイベントと仕事を両立できるよう、法令を上回る水準の制度や独自の制度・支援策を整備しています。誰もが、人生のどんな局面でも安心して働き続けられる社員の環境づくりを目指しています。
特に、近年は人生100年時代の到来により、介護が誰もが担い手となり得るライフイベントに変化しているため、介護との両立支援をより強化しています。こうした環境整備により、ライフステージの変化を経ても自分らしい働き方や主体的なキャリア形成を継続できるよう、今後も社員の声や変化するニーズに応じた取組を着実に推進していきます。
妊娠から出産までの支援
| 産前・産後休暇 | 産前6週間・産後8週間の休暇の100%有給化 |
|---|---|
| マタニティ休暇 | つわり等の体調不良や健康診査等の通院のため、1か月に5日まで取得可能 |
| 配偶者出産時休暇 | 配偶者出産時に有給を3日付与 |
| 孫誕生休暇 | 孫誕生時に有給を3日付与 |
育児支援
| 育児休業 | 子どもが満1歳6か月を迎えた日の翌月以降最初の4月末日又は10月末日のいずれか早い日までを基本とし、状況に応じて子どもが2歳到達時まで延長可能 |
|---|---|
| 育児時間 | 1歳未満の子どものために1日2回各30分取得可能 |
| チャイルドサポート休暇・子の看護等休暇 | 小学校6年修了までの子どもの看護、予防接種、健康診断、子の通う学級の臨時休業、学校行事への出席の場合に、1年度につき12日まで取得可能(有給) |
| QOL向上休暇 | 中学生以上の子どもの看護、学校行事への出席等に利用可能な有給休暇 |
| 子の感染症罹患時の特別公休 | 小学校6年修了までの子どもが学校保健安全法に定める感染症に罹患し、看護する場合や、子どもの通う学級が学校保健安全法により臨時休業等となる場合に、1年度につき5日まで取得可能(有給) |
| 短時間勤務・残業等免除 | 子どもの小学校6年修了まで利用可能 |
| 経費補助 | 保育所等の利用月ごとに負担した経費等の一部を補助 |
| 「ベネフィット・ステーション」の育児関連サービス | 各種サービスに利用可能なポイントを毎年付与。育児用品(授乳服や授乳器具等含む)・ベビーシッター・家事代行・保活サポートの割引価格での購入・利用などが可能 |
男性育児休業の取得推進
男性の育児参画を促進するため、当社および国内3生保では、2022年度より「男性社員の育児休業累計1か月以上の取得率100%」を目標に掲げています。現在、各種取組の成果によって取得率は3年連続100%を達成していますが、取得期間が短い傾向にあり、業務の繁忙や周囲への配慮などが長期取得を推進する上での課題となっています。社員が希望する期間の休業を安心して取得できる環境を整えるには、上司や同僚による理解と支援が欠かせません。そのため、セミナーの開催や教材の提供、上司・部下の対話を支援するツールの導入など、さまざまな取組を進めています。
- ※2024年度
- ※2024年度
男性の育児参画支援
- 男性育児休業取得時に子ども1人につき、有給最大20日付与
- 男性社員とパートナーを対象に「父親学級」を開催
- マネジメント層を対象に「イクボス研修」を開催
- 社内イントラネットで男性社員の育休体験談を発信
介護支援
| 介護休業 | 要介護者1名につき、休業開始⽇から通算730⽇取得可能 |
|---|---|
| 介護サポート休暇 | 要介護者の通院等の付き添い又は要介護者に必要な世話を⾏う場合、1年度につき12⽇まで取得可能 |
| 残業等免除 | 要介護者1人につき、介護が終了した日の属する月の月末までにおける本人の申し出期間に対して、残業等を免除 |
| 短時間勤務 | 要介護者1名につき通算1095日(3年)を上限 |
| QOL向上休暇 | 家族・親族の介護に利用可能 |
| 仕事と介護 両立ハンドブック | ![]() 仕事と介護の両立に必要な準備や介護への心構え、社内外の支援制度などをまとめたハンドブックを活用し、介護に直面する前段階での積極的な情報提供を実施 |
| 介護に関する座談会・セミナー |
|
治療支援
| 療養休暇 | 勤続年数に応じた期間取得可能 |
|---|---|
| QOL向上休暇・Myキャリア準備休職 | 不妊治療に使用可能。QOL向上休暇については、更年期症状の治療においても取得可能 |
| 不妊治療に関するセミナー | ![]() 不妊治療の基本情報、仕事との両立、ライフプランの選択肢などについて、専門医からお話いただき、自身のライフプラン、キャリアについて改めて考える機会を提供。治療と仕事の両立を支援する環境整備につなげるべく全社員を対象とし、当事者だけでなく上司や同僚なども参加 |
その他の両立支援
| ふぁみりぃ転勤制度 | 働く地域を限定した職掌の社員を対象とした、家族事情による転勤制度 |
|---|---|
| 配偶者海外同行休職 | 配偶者の海外赴任等に同行する場合、最長3年間の無給休職を取得できる制度 |
| 両立支援ハンドブック | ![]() 育児・介護・治療などのライフイベント別に両立支援制度について内容や手続き方法などを分かりやすくまとめたハンドブック |
| 両立支援相談窓口 | 仕事と家庭の両立支援に向けた諸制度利用にあたっての悩み・不安などの個別相談に応じる社内相談窓口 |
産育介休サポート手当

長期休職による周囲の負荷やそれに起因する休職の取りづらさといった心理的な負担感を軽減し、ライフイベントに伴う休職を取得しやすい環境を整備するため、休職者の業務を代替する社員に対して一時金を支給する制度を2025年10月から導入しました。具体的には、産前・産後休暇、育児休業、介護休業を連続3か月以上取得する休職者の業務をサポートする社員に対して、業務負荷に応じた手当を支給しています。
「アーリーカムバック支援プラン」

出産・育児に伴う長期休職から早期に職場復帰する社員に対して、育児への経済的支援を実施する制度を2025年10月から導入しました。小さな子どもを抱えながらも、自身のキャリア志向等により早期に復職を希望する社員にとっては、支援が得られることでより安心して働けることにつながります。また、経験やノウハウを持った社員が早期に復職することは、休職者の業務を代替していた社員の負荷軽減となります。具体的な支援内容としては、ベネフィット・ステーションにおける育児関連サービス・家事代行サービスや、実店舗における育児関連商品の購入に使用できるポイントを一定期間付与しています。このような支援により、一人ひとりが望むキャリアを描きやすくすることによって、女性社員の活躍をさらに後押ししています。
福利厚生「ベネフィット・ステーション」
2024年に当社グループに加わったベネフィット・ワンは、「人と企業を繋ぐ新たな価値の創造を目指し、サービスの流通創造を通して人々の心豊かな生活と社会の発展に貢献しよう」を企業理念に、福利厚生プラットフォームとして、140万を超えるサービスをワンストップかつリーズナブルな価格でお届けし、企業や自治体等で働く給与所得者の生活インフラになることを目指しています。
当社グループは、法人のお客さまへ生命保険を中心とした福利厚生制度を提案していることから、当社グループとベネフィット・ワンとのビジネス面での親和性は高く、「保険サービス業」に進化していくためには、両社のシナジーを最大限発揮していくことが必要不可欠です。
当社グループにベネフィット・ワンを迎え入れるにあたり、両社のシナジー効果の実現に向けて、当社社員一人ひとりがベネフィット・ワンのサービス内容を理解することの重要性に加えて、福利厚生の更なる充実にもつながることから、同社の基幹サービスである「ベネフィット・ステーション」について、生涯設計デザイナーをはじめとした全社員に導入しました。
登録率
- ※2025年7月時点
- ベネフィット・ステーションの特徴
- 業界No.1だからこそ実現できる割引優待
- 二親等以内のご家族対象
- 全国で利用できる
- 困った時のコールセンターも完備

労働組合との関係
第一生命労働組合は、内勤職および営業職が組合員となるユニオンショップ制を採用しており、同組合の組合員の条件に該当する従業員の割合は93.7%※(2025年4月現在)です。社員の働き方や処遇、福利厚生といったテーマについて、経営陣と労働組合が定期的に協議を行っており、より豊かで明るい生活の実現、やりがい・働きがいのある職場づくりに向けて活発に意見交換を行っています。
また、労働組合との間で締結している労働協約において、会社および支社経営に関する重要な方針については、経営協議会及び経営協議会小委員会において事前に意見聴取を行うことを定めており、支社の統廃合など大量の配置転換を伴う組織・事業所再編の実施を行う場合もこの意見聴取の対象となります。
- ※第一ライフグループ・第一生命・第一フロンティア生命、第一ネオ生命の合計
女性活躍推進
当社グループでは意思決定層の多様性を重視しており、日本国内における女性活躍推進を重要課題の一つと位置づけています。国内グループ社員の多くを女性が占める一方で、マネジメント層は男性比率が依然高く、アンバランスの是正が持続的成長に向けた課題です。こうした背景を踏まえ、2030年4月までに女性役員および女性組織長比率を30%とすることを目標に掲げ、各種施策を展開しています。
取組には経営トップが積極的に関与しており、役員層で構成される「人財コミッティ」で女性活躍に向けた議論を進めているほか、「社長塾」による対話機会の創出、イントラネットでのメッセージ発信、国際女性デーの社内イベント登壇、社外団体・イニシアティブへの参画などを通じて、経営トップのコミットメントを高めています。
これまでの取組の成果として、2024年度には第一ライフグループに当社出身の女性取締役が初めて就任しました。今後も女性活躍を着実に進め、多様な視点での経営を通じたグループの持続的成長を目指します。
女性リーダー層拡充に向けた参考データ(2025年4月1日時点)
- ※1第一ライフグループおよび第一生命・第一フロンティア生命・第一ネオ生命の合計
- ※2第一ライフグループおよび第一生命・第一フロンティア生命・第一ネオ生命の管理職のなかでも組織の長であるライン部長、ラインマネジャー級の職位の合計
- ※3第一ライフグループおよび第一生命の取締役・監査役・執行役員・専門役員の合計
具体的な取組
女性リーダー育成プログラム

経営層も関与しながら、社内外での研修派遣等を実施、意識醸成・スキル付与のための機会を提供
- サクセッションプラン
マネジメントポストの候補者のうち3割を女性とする運営
- 社長塾
経営トップによる女性リーダー育成
- 役員とのクロス1for1
役員自らが候補者を見て育てる機会として、普段接点のない部門の候補者と個別対話を実施
- 社外研修
多種多様な業種の他社社員とのネットワーク構築、相互研鑚機会へのチャレンジ
- 他社との合同研修
視野拡大と行動変容を狙いとした他社メンバーと合同での経営リーダー育成
早回しのキャリア形成支援

若手女性がキャリアを学ぶ機会を設けることで、管理職候補となる人財を確保
- キャリアアップ塾
30歳前後の女性社員に向けた主体的なスキル開発研修
- 社外メンタリング
社外の女性リーダーとの対話によるキャリア形成支援
- キャリア座談会
前向きにキャリアを描くためのテーマ別座談会、ネットワーク形成機会の提供
- ロールモデル交流
ロールモデルとなりうる女性役員・女性管理職などによる講話・座談会
- セミナー等情報提供
社外セミナー等の情報提供による継続的な学びの支援
男女間賃金格差の解消に向けた取組
当社では採用・評価・登用等に関して、性別や国籍、年齢等の属性に関わらず、個人の成果や成長に基づいた処遇を行っており、同一職種における賃金に性差が反映する要素はありません。その上で、男女賃金格差が大きくなっている要因としては、下に記載の3点を主因と認識しています。特に3点目については経営課題として位置付け、女性の活躍を推進する各種取組を通じて、当社及び国内3生保における女性登用の促進を図っています。
賃金差の主な要因
- 1第一生命保険において、女性の割合が高い生涯設計デザイナーが従業員の多数を占めている中で、入社年次が浅い人財も一定数おり、給与上昇には一定の年数を要することが多い点
- 2社員の多様な働き方を尊重する中で、転勤範囲や業務範囲が限定された職種を自ら選択する社員が女性に多い点
- 3女性登用を進めている一方で、現時点では給与額が相対的に高いマネジメント層において、男性の占める割合が高い点
男女間賃金格差の状況
| 全労働者 | うち正規雇用労働者 | うちパート・有期労働者 | |
|---|---|---|---|
| 国内6社計 | 44.5% | 45.5% | 41.1% |
| 第一ライフグループ | 64.4% | 62.0% | 107.4% |
| 第一生命保険 | 43.8% | 44.8% | 40.3% |
| 第一フロンティア生命 | 59.3% | 59.4% | - |
| 第一ネオ生命 | 54.5% | 55.1% | - |
| 第一アイペット損害保険 | 56.0% | 56.6% | 159.7% |
| ベネフィット・ワン | 59.2% | 65.7% | 51.0% |
- ※2024年度を対象とし、女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金×100%として算出しております。また、平均年間賃金は、総賃金÷従業員数として算出しております。
障がい者の活躍推進
障がいのある人もない人も社会の一員としてお互いを尊重し、支え合いながら地域の中で共に生活する社会の実現に向け、当社グループは日本国内において積極的に障がい者雇用に取り組んでおり、現在では約1,000名の障がいのある社員が多様な職場で生き生きと働いています。すべての社員が安心して働けるよう、障がいへの理解を深めるための啓発研修を国内の全社員に向けて実施しているほか、障がいのある社員からの個別相談に対応する窓口も設置し、環境整備を進めています。
第一ライフチャレンジド株式会社の取組

第一ライフチャレンジド株式会社は、第一生命保険の特例子会社として2006年8月に設立されました。設立当初は10名からのスタートでしたが、知的障がいや精神障がいのある方々を中心に雇用を進め、現在では400名以上の社員が全国10か所の事業所でさまざまな業務に従事しています。保険関係事務のサポートに加え、印刷、清掃・整備、喫茶など、業務の幅は年々拡大しています。日々新しい業務に挑戦することで社員の意欲や成長が促され、また、互いを尊重し支え合う姿勢が豊かな人間性や社会性を育む土壌にもなっています。各社員が互いの得意・不得意を補完しあうことで、それぞれが安定して力を発揮できる環境を整えています。
LGBTQフレンドリー

当社グループでは、LGBTQについては、「Daiichi Lifeグループ人権方針」において基本的な人権の尊重を明確に打ち出しているほか、国内のグループ会社では、研修、セミナー実施等による社員の理解促進や休暇制度・福利厚生の拡大適用等、LGBTQにフレンドリーな企業を目指した取組を推進しています。
具体的な取組
| 保険金の受取人 | ご契約者さまが同性のパートナーを受取人とすることを希望された場合に、自治体のパートナーシップ宣誓制度に基づいて発行された証明書類の写しの提出により、原則として同性パートナーを保険金の受取人に指定することについて、よりスムーズにお手続きできます。 |
|---|
| LGBTQに関する方針の策定 | 社員が遵守すべき方針(行動規範等)に「性的指向・性自認」を理由とする差別をしないことを明記しています。 |
|---|---|
| 相談窓口の設置 | LGBTQに関する相談窓口を設置し、個別相談に応じる体制を整備しています。 |
| 情報提供の充実 |
|
| 休暇制度の拡大適用 | 結婚・出産時等の休暇制度について、客観的資料等をもとに、原則として同性パートナーを配偶者と同様に休暇取得の対象とします。 |
| 社宅貸与基準の拡大適用 | 社宅付与の基準について、客観的資料等をもとに、原則、同性パートナーを家族として判定します。 |
多様性を尊重する風土醸成に向けた取組
Daiichi Life Group WOMAN'sデー

国内向けのイベントとして、国際女性デーおよび女性の健康週間にあわせて、「Daiichi Life Group WOMAN'sデー」を2023年度から開催しています。2024年度は、菊田G-CEOが多様な人財の活躍の重要性についてメッセージを発信し、ゲストの小室淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス)からは、多様なライフと仕事の両立や、ワーク・ライフ・バランスが組織成長につながることについて語っていただきました。育休の取得経験がある当社グループの男性役員とのトークセッションでは、上司・部下がそれぞれの立場で「自分にできること」などについて意見を交わし、参加者が、お二方の経験からヒントを得て自らの行動を考える機会となりました。
外部からの評価・表彰
これまでの取組が評価され、外部から高い評価や表彰をいただいています。
「人的資本」の詳細は、
人的資本レポートをご参照ください。


