
8月6〜8日の3日間、愛知県名古屋市で「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」が開催されました。NBAプレーヤー・八村塁選手が取り組む次世代アスリート育成プロジェクトの一環で、18歳以下のトッププレーヤー17人が招待されました。
世界で戦うために必要なのは、競技力だけではありません。私たちDaiichi Lifeグループは、ダイヤモンドパートナーとして協賛する「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」のプログラムの一環として、初日の8月6日に「夢とお金」をテーマとする1時間の金融セミナーを企画・実施しました。プロを目指す選手たちが、競技生活とその先の人生まで見据えるためのプログラムです。
プロになる前に知ってほしい。八村選手が語ったお金の意味。
八村選手がこのサミットでこだわったのは、「僕が高校生のときに何が必要だったか」という視点です。「プロの世界は、ただバスケをしているだけではない」。その言葉どおり、記者会見や大観衆の前でのヒーローインタビューなど、未来につながるコート外のプログラムも数多く組まれました。
プロとして競技を続け、その後の人生まで自分で選び取るためには、技術やマインドだけでなく、お金について考える力も必要です。当社グループは、選手たちの競技面での挑戦に加え、将来の選択肢をひろげるための学びも届けたいと考え、金融セミナーを企画しました。お金を単なる収入や支出としてではなく、夢や目標に近づくための手段として考える機会です。セミナーでは、第一ライフ資産運用経済研究所のエコノミスト・嶌峰義清が講師を務めました。八村選手も「お金はただの紙ではなく、本当にいろいろな意味があるもの。こういうセミナーをやってもらい、すごくありがたいです」と語ります。
セミナーの冒頭、八村選手は、なぜ若いうちからお金について学ぶ必要があるのかを、自身の経験とともに語りました。
「僕の家はお金が全然なかったんです。小さい頃は2LDKに6人で住んでいました。大学を出てNBAに入り、ドラフトされた直後、急に銀行にお金が入ってきた。でも、その中でお金の意味が分かっていなかった。どう使えばいいのか、何をすべきなのか、全然分かっていなかったんです」
あるとき投資も税金も何一つ分かっていない自分に気づき、不安になった八村選手。アスリートの現役は短く、引退後の人生のほうがはるかに長い。だからこそ、お金との向き合い方を根本から見つめ直したといいます。
「僕にお金のことを教えてくれるフィナンシャルチームを作ってもらったんです。アメリカでは『More money, more problems』と言います。お金があるほど、問題も起きる。お金の大事さは分かっていましたが、お金の意味は分かっていなかった」
だからこそ、プロになってからではなく若いうちから準備してほしい——。八村選手はそう強調し、「バスケのキャリアのための一つのスキルだと思ってセミナーを聞いてほしい」と呼びかけました。
セミナー序盤、嶌峰は配った紙に「10年後の自分」を書くよう求めました。「仕事、住まい、身体、気持ち。何でもいいです。正解はないし、誰にも見せなくていいですから」。まず夢を言葉にしてもらい、そのうえで具体的な数字をどんどん示していきます。NBAでは億単位の収入を得る可能性がある一方、税金に加え、何にどれだけお金を使うかによって、将来に残せる金額は大きく変わります。
そしてNBAの平均所属期間が4〜5年なのに対し、引退後の人生は50年以上ある——。
「払う価値があるものを、自分で判断できるようになることが大事です。10年後の自分に近づくために、今どうお金を使うのか。それを明確にするかどうかで、1日1日が無駄になるかが変わる」と嶌峰。お金を敵ではなく味方につけ、自分の未来をひろげるために使う。それが繰り返し伝えられたメッセージでした。
選手たちも真剣に受け止めていました。アメリカから参加したベネディクト研一郎選手は「お金の管理を学ぶことは本当に必要です。アメリカの高校では教えてくれない」と語り、宮里俊佑選手(琉球ゴールデンキングスU18)も「プロでいる時間より、引退後のキャリアのほうが長い。そこを深く教われて良かった」と話します。海外志向のある白谷柱誠ジャック選手(福岡大学附属大濠高2年)は「アメリカの大学に行くといくら必要か、という話が印象に残りました」と、自分事として学んでいました。



3日間を終えた選手たちが持ち帰ったもの。
最終日のGAME DAYでは、約8,100人の観客が見守る中、5対5の真剣勝負が行われました。前日に「コートに入ったら人が変わるくらい、ハングリー精神を持ちたい」と語っていた宮里選手をはじめ、全員がアグレッシブにプレー。白谷選手は「この年代で、こんな大きなアリーナでプレーできるのは大きな財産」と語り、技術だけでなく、プロに求められるマインドセットと世界に通じる視座を育てる3日間となりました。
こうした競技面での経験に加え、選手たちは金融セミナーを通じて、競技生活とその先の人生についても考えました。世界を目指す環境を提供するだけでなく、将来の選択肢を広げひろげ、自らの意思で人生を選ぶための学びを届けることも、私たちがBLACK SAMURAIを支援する意義の一つです。
当社グループは、「共に歩み、未来をひらく 多様な幸せと希望に満ちた世界へ」というパーパスを掲げています。今回の協賛を通じて選手たちに届けたかったのは、競技の技術だけでなく、自らの意図を持ち、未来を自分で選び取るための機会です。
夢を、具体的な目標へ。3日間で選手たちが持ち帰った学びが、それぞれの次の一歩につながることを願っています。私たちはこれからも、可能性をひらこうとする次世代の挑戦を後押ししていきます。










