
約8,100人の視線と、まばゆいスポットライト。その中心でプレーする17人の若者を、八村塁選手がコートサイドから見つめていました。
8月6〜8日、愛知県名古屋市で開催された「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」。その最終日「GAME DAY」の光景です。約100人の中高生が世界基準に触れた神戸キャンプに続き、舞台は名古屋へ。ここでは、世界を目指す18歳以下の選手たちが、夢を具体的な目標へ変えるための3日間に臨みました。
このサミットは、八村選手が取り組む次世代アスリート育成プロジェクトの一環として実現しました。ダイヤモンドパートナーとしてこれを支えたのが、私たちDaiichi Lifeグループです。単独インタビューで語られた八村選手の言葉には、私たちが大切にする理念と重なるものが確かにありました。
八村選手インタビュー映像
「NBAは、夢じゃない」。世界との距離が縮まった3日間。
八村選手が名古屋に招いたのは、18歳以下のエリート選手17人。U18日本代表の12人を含む、世代屈指の顔ぶれがそろいました。
前半の2日間は、NBAダラス・マーベリックスでアシスタントコーチを務めるフィル・ハンディ氏らによる“世界基準”の指導。そして最終日は、大勢の観客の前で5対5の真剣勝負を行いました。日本でこれほどの機会は「今までにないこと」と、八村選手も自負します。
サミットが掲げたテーマの一つが「NBAは、夢じゃない」。世代トップクラスの選手にとっても、NBAは簡単に手が届く舞台ではありません。そこで選手たちは、世界基準の指導を受け、大観衆の前でプレーし、八村選手が世界で戦うために大切にしてきた考え方に触れました。NBAや海外でのプレーを、憧れのままではなく、自分が目指す目標として具体的に考えること。それが、この3日間の狙いでした。
そうした環境に身を置いた選手たちからは、「NBA選手になりたい」「将来は海外でプレーしたい」といった言葉が聞かれました。アメリカでプレーするベネディクト研一郎選手も、「塁さんの考えをどんどん吸収したい。このサミットは、より高いレベルへ進むための確実な一歩です」と語ります。MVPに輝いた本田蕗以選手をはじめ、選手たちの言葉からは、世界への挑戦をより具体的に捉え始めたことがうかがえました。
何かに挑もうとしている人の、新たな一歩の支えとなりたい——当社グループはそう考えています。選手たちの挑戦を促すこのプロジェクトへの支援を決めた理由も、そこにあります。


3選手のインタビュー映像
八村選手が考える、人が最も成長するとき。
世界基準のマインドを選手たちに伝えるため、八村選手が繰り返し発していた言葉があります。「意図を持とう」です。
「何をやるにも、目的があるべきではないかと思います。やっていることに目的がなければ、意味がない。自分の意図というのは、つまりパーパスですよね。自分が何のためにやっているのか、これは必要なのか。考えながらやることで、コート内でもコート外でも生きてくると思います」(八村選手)
同じ練習でも、意図の有無で吸収の度合いは変わります。ただこなすのではなく、何のためにやっているのかを考え続けること。八村選手とハンディコーチは、それを求め続けました。「小さい頃から、何をするにも無駄なことが嫌いで、効率の良いことが好きだった」と振り返る八村選手にとって、意図を持つことは質を高めるための習慣でもありました。
八村選手が求めたのは、教わったことを理解するだけでなく、コート上で自分を表現することでした。最終日のGAME DAYを前に、宮里俊佑選手(琉球ゴールデンキングスU18) は「コートに入ったら人が変わるくらい、ハングリー精神を持ちたい」と語りました。大観衆の前で、自分の意図をプレーとして示そうとする言葉でした。
ぼんやりとした夢が具体的な目標に変われば、最短距離で向かうために何が必要なのかが見えてくる。そこに意図が生まれます。ただ、それで道のりが平坦になるわけではありません。それでも八村選手がNBAを目指すことを諦めなかった背景には、一つのマインドセットがありました。
「小さい頃からNBA選手になるという夢があって、それがどんどん近づいて目標になっていって。でも、成し遂げるためには大変なことをやっていかなきゃいけないということは理解していました。その大変なことをやっているときが一番成長していると思っていたので、つらいとき、大変なときこそ一番自分が成長していると思いながらやってきました」(八村選手)
大変なときこそ、自分が一番成長するとき——。そう言い聞かせながら、八村選手は幾度も苦難を乗り越えてきました。
NBAの選手枠は約450人。毎年60人の新人が入り、顔ぶれは次々に入れ替わります。平均在籍が4〜5年といわれる過酷な世界で、人生を懸けて上り詰めてきた人々が、限られた席を争っています。
「バスケットボールに人生を本当に懸けている。そういう人たちと戦わなきゃいけないんですね。その中で生きていかなきゃいけない。だから、そもそもの情熱であったり、バスケに対する思い、すべてはそこから始まっていなければならないなと思って、僕はいつもそれを大切にしています」(八村選手)
情熱があり、意図がある。八村選手が3日間で伝えようとしたことは、突き詰めればこの2つに集約されるのかもしれません。自分は何のためにここに立っているのか——その問いを手放さなかった情熱が、日本人初のNBAドラフト1巡目指名という、道なき道をひらきました。
「情熱」と「意図」を持って競技に向き合う。その先で八村選手が選手たちに伝えようとしたのは、プロになることだけでなく、プロとして自立し、その後の人生まで見据えることの大切さでした。名古屋では、そのための学びも用意されていました。









